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認定スクール(学校)ソーシャルワーク教育課程について

スクール・ソーシャルワークとは、学校現場を中心にソーシャルワークを展開する専門職です。アメリカやカナダでは100年以上も前から存在しますが、日本では2008年、文部科学省事業として全国展開が始まっています。大阪府は全国に先駆けて、2005年から始め、全国の中で最も発展している自治体です。スクールソーシャルワーカー教育課程を修了すると日本社会福祉士養成校協会が修了証を交付します。この課程を持っている大学は全国に29大学しかありません(2013年度現在)。

児童虐待、いじめ、非行など子どもの問題はますます深刻になり、家庭環境も貧困、孤立と育てにくい状況が決して一部ではない状況になっています。そんな状況に、児童相談所などの専門機関では、対応が追い付かないのも現状です。そこで、学校は義務教育であり、多くの子どもたちが当たり前に所属する場所であります。その学校で様々な問題を早期発見し、早くに対応をしていくことで、児童虐待、いじめ、非行、不登校すべて深刻化せずにすみます。そんな活動の可能性のある学校にワーカーを置く意味があります。

課程修了証を取得するには、社会福祉士資格を取得する必要があります。社会福祉士はジェネラリストであり、スクール・ソーシャルワークは特定の領域に特化して学ぶスペシャリスト教育です。教員希望者にも是非受講してほしいと思います。福祉的な視点を持って学校現場に出ることができ、子どもたち・家族の理解や対応がスムーズです。スクール・ソーシャルワーク実習とスクール・ソーシャルワーク実習指導以外はすべて受講できます。教師を考えている学生も、是非スクール・ソーシャルワークに関する科目をお勧めします。
まだ新しい職種であるために、難しさもあります。そのために以下の表の認定に必要な科目だけではなく、幅広い知識の習得と体験の幅を広げるために、以下のような科目を取得されることをお勧めします。

    • 2年

教育福祉インターンシップA(フィールドに学校現場、児童福祉施設関係に入る)
教育福祉インターンシップB(海外に学ぶ)

    • 2年

児童養護理論

    • 4年

コラボレーション演習(他領域の学生とともに学び、議論し、学校現場に出向く)

学部卒生でのスクールソーシャルワーカーは全国でまだ多くありません。そのなかで、大阪府立大学の卒業生が、頑張っています。全国各地でスクールソーシャルワーカーになって活躍しています。またこの養成課程や科目受講を経て、教師になっている学生が多くいます。そして、教育委員会から高く評価されています。
全国29校しか教育課程を持っていません。その持っている大学の1つである大阪府立大学に入学したのですから、是非幅広い学びと深い学びにチャレンジしてみませんか。

<表> スクール(学校)ソーシャルワーク教育課程に関する指定科目の対応科目

指定科目 左に対応する本学の授業科目 単位数 備考
スクールソーシャルワーク専門科目群 スクール(学校)ソーシャルワーク論 スクール・ソーシャルワーク概論 2 必修
スクール(学校)ソーシャルワーク演習 保育・学校ソーシャルワーク演習 2
スクール(学校)ソーシャルワーク実習指導 スクール・ソーシャルワーク実習指導 1
スクール(学校)ソーシャルワーク実習 スクール・ソーシャルワーク実習 2
教育関連科目群 教育の基礎理論に関する科目のうち、「教育に関する社会的、制度的または経営的事項」を含む科目 教育と社会 2

1科目

以上

教育社会学 2
教育の法と制度 2
教育の基礎理論に関する科目のうち、「幼児、児童および生徒(障害のある幼児、児童及び生徒を含む)の
心身の発達及び学習の過程に関する事項を含む科目及び生徒指導、教育相談及び進路指導に関する科目の教育内容
教育心理学 2

1科目

以上

子どもの心理学 2
社会福祉士関連・精神保健福祉士関連科目 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 子ども家庭福祉論 2 必修
精神保健学 精神保健学 2 必修